お知らせ

　2D／3D設計ソフトウェアのアンドール株式会社（本社：東京都中央区、代表取締役社長：和田良明、東証JASDAQ上場：証券コード4640）は2016年5月16日より、CADSUPERシリーズのオプションツールとして、設計図面のデータから部品の寸法値や、許容される誤差（公差）の数値を検査表の形式で自動的に生成する「検査寸法表ツール」の販売を開始します。これは当社の2D／3D設計ソフト「CADSUPERシリーズ」を利用しているユーザーからの要望で生まれた、CADSUPERシリーズのためのCAT（Computer Aided Testing。製品の検査や検査支援を行なうシステム）ツールです。

　当社は30年を超える開発実績を誇る国産のCAD／CAMソフトベンダーとして、さまざまな製造設計の現場で、ユーザーの声に耳を傾けてまいりました。昨年11月～12月に開催した「アンドール ユーザー会2015（東京・名古屋・大阪）」において、このツールの開発計画の発表とプロトタイプでのデモを実施したところ、多くのユーザーから採用を検討したいという要望を得て、製品開発に踏み切りました。当社はこれからも製造・設計業界においてソフトウェア開発で培ってきたノウハウを活かし、製造・設計現場の作業効率の向上に貢献して参ります。

【検査寸法表ツールについて】

■　自動取得

寸法線、記号が作図されている図形を矩形範囲で指定します。 各々の図形範囲を自動認識し、図形範囲ごとに作図されている寸法線、記号を抽出します。 寸法線一覧では、図形範囲ごとに色分けされて表示されます。

■　抽出対象となる寸法線と記号

寸法線種類　　：長さ、半径、直径、角度、面取り、引出し、累進、円弧長
記号              ：仕上げ記号、幾何公差
その他           ：はめあい記号は、公差値に変換いたします。

　　　　　　　　寸法線に記載された個数を認識します。

■　位置確認・番号作図

寸法線一覧の寸法線を選択すると図面の寸法線の位置を確認することができます。
「番号作図」機能では、寸法線一覧の番号を寸法文字の近辺に作図します。

■　検査・判定

測定した結果を「計測値」欄に入力します。寸法値と公差（下）、公差（上）により判定を行い
「判定」項目に結果を表示します。 NG の場合、NG 色で表示します。

■　表出力

抽出された寸法線一覧の内容を Microsoft® Excel®ファイル（XLSX 形式）、または、Microsoft®　Word®ファイル（DOCX 形式）に出力します。任意のテンプレートファイルを指定することが可能で、図面名称などの属性情報も同時に出力することも可能です。

■　対象CADソフトウェア

・CADSUPER 2015、CADSUPER 2016
・CADSUPER Lite 2015、CADSUPER Lite 2016