シンクライアントCADシステム

シンクライアントCADシステム

概要

シンクライアントCADシステムとは、サーバ上で CADSUPER / Lite を稼働させ、シンクライアント端末で表示、操作するシステムです。
これにより、セキュリティの強化はもちろんのこと、アプリケーションのバージョンアップなどにかかるメンテナンス作業を低減し、大幅なコスト削減を実現します。

■こんな問題を抱えていませんか?

取引き先より...
◆「機密情報なので取り扱いには注意して欲しい。」
◆「新製品のデータなので外部に漏れないようにして欲しい。」
という 情報漏洩 に対する要望をうけていませんか?

サーバ/クライアント型ネットワーク環境で作業していて、
「最近、データアクセスのレスポンスが非常に悪い。」と感じられていませんか?

管理する端末台数が多くなってきて、ソフトのバージョンアップなどに多くの時間をとられていませんか?


シンクライアントCADシステムがもたらす数々のメリット!

  1. 1.セキュリティの強化
  2. 2.IT資源の有効活用
  3. 3.利便性の向上
  4. 4.CO削減
  5. 5.設計業務継続性の向上

特長

1. セキュリティの強化: データ、アプリケーションの一元管理

シンクライアントCADシステムでは、設計者がクライアントPCに保存していた設計途中の図面データを含め すべての設計資産をサーバで一元管理することがです。

ハードディスクを持たないシンクライアント端末の使用により、

・画像(間引&差分&圧縮)データのみクライアントに転送、入力データは、暗号化してサーバに転送される。

・端末の盗難や紛失した場合でも端末には、アプリケーションやデータがないので設計資産の紛失・漏洩リスクを最小限に抑えることができます。

ネットワークに接続するためのIDやパスワードすら残っていないのでサーバにアクセスできないから安心!

2. IT資源の有効活用:アプリケーションはサーバ上で稼働

シンクライアントCADシステムでは、アプリケーションはサーバ上の仮想メモリーで稼働しており、複数のクライアントからサーバに接続し、高性能なサーバのハードウェアリソース(CPU、メモリーなど)を無駄なく 共有して利用します。

3. 利便性の向上:社外での利用範囲が拡大し営業活動を促進

従来のクライアント/サーバ型のネットワークでは、WAN環境を利用して実際のCADデータをクライアント端末に転送していた為に ネットワークへの負荷が増大し、通信時間がかかっていました。

シンクライアントCADシステムでは、ネットワーク上には間引き/差分/圧縮された画面情報のみが送られるだけなのでデータ量も少なくネットワークへの負荷を最小限に抑えます。

4. TCO (Total Cost of Ownership) の削減:導入、運用、保守コストの削減

今までのCADシステムでは、アプリケーションの導入、システム環境の変更やバージョンアップは、各々のPC端末で作業を行っていました。
シンクライアントCADシステムでは、サーバで一元管理していますので、これらの作業を サーバ側で行うだけで済み、大幅な作業コストの削減を実現します。また、クライアント端末の故障などの各種障害は、管理者の負担を増加させ、多大な保守サポート費用が発生しますが、より標準化され集中管理できるシステム環境によって、保守サポートを容易にし、システム管理性の向上を図ることが可能です。

5. 設計業務継続性の向上:信頼性が高いシンクライアント端末を利用

低消費電力CPUを採用し、稼動部品の排除(ディスクレス、ファンレス)により、 故障率の低減と静音性を両立したシンクライアント端末を利用する事により、振動や粉塵、高温高湿度などPCに対し、厳しい環境でも故障しにくく、故障した場合でも、他のシンクライアント端末または代替機から接続し直すことで、短時間で業務に復帰出来ます。

6. 構成例

7. シンクライアント端末

地球にやさしいECOなシンクライアント端末

平均約7Wという超低消費電力ながら、高いパフォーマンスを発揮するMarvell ARM(1.2GHz)プロセッサーを採用。また、デスクトップの仮想化を実現するCitrix XenDesktopやVMware View、 さらにWebブラウザー、JavaやPDF Viewerなどをプリインストール。

ディスクレスによりセキュリティ面も安心。同時にディスクやファンなどの可動部を排除することで、高い堅牢性を実現しています。

<従来の端末との消費電力の比較>
・シンクライアント端末 7.2~7.5W
・従来のパソコン端末(タワー型ディスクトップ)350~450W