移動 / 複写

レイヤについて

レイヤとは、「画層」という意味です。
ドラフターでは1枚の用紙に縮尺を混在して描く場合、用紙におさまる様に描く図形のサイズを縮尺分、
縮小(拡大)
して描いていました。
EASY DRAW ではその用紙が合計64枚あり、重なりあっていると考えてください。
そして最高64種類の縮尺を混在させることが可能です。※
1番目のレイヤの縮尺は設計途中で変更する事はできません。
※ Ver.17までのレイヤは、16層です。

この機能を使用することによって用紙サイズを自由に縮尺分、拡大、縮小して描きたい図形を実寸で
描くことが可能
です。
実寸で描きますのでどの縮尺のところに描かれている図形も寸法は縮尺を考慮する必要はありません。

例えば A3 ( 420 X 297 ) の 1/2 の縮尺を設定すると実際の用紙サイズは A3 の2倍 ( 840 X 594 )の大きさに
拡大され、1/1の時には描ききれなかった図も描くことができるようになるわけです。

レイヤ分けして描かれている場合、おのおののレイヤはその表示、認識状態を変更することが可能です。
縮尺は同じでも寸法線と図をレイヤ分けしておくとプロッタ、プリンタ出力時、寸法線が描かれているレイヤを
表示させない状態に変更し、寸法線なしの図を出力する事もできます。
新規図面作成時にレイヤに対して縮尺を設定する事ができます。

移動・複写時に特定の要素のみ認識する方法

移動」、「複写」や「削除修正-一括削除」コマンドで、対角点を指定して要素を認識させる場合、
グルーピングマスクを設定することで特定の要素だけ認識させることができます。

グルーピングマスクの設定方法
1.対角点1を指定する前に、メッセージボックスをクリックします。 ※
2.「グルーピングマスクの設定」画面が表示されます。
3.認識させたい要素の型にチェックを入れます。反転ボタンを押すとチェックの状態が反転します。
4.線種・ペン番号につきましても、認識させたい線種・ペン番号にチェックを入れてください。
5.指定が終了しましたら、「OK」ボタンを押すと再び対角点指定に戻ります。

以降は通常のオペレーションとなります。

※ 追加で要素を指定して認識するときは、グルーピングマスクは無効です。

他のレイヤに図を移動、または、複写する方法

他のレイヤに図を移動(複写)する方法は、レイヤ縮尺のサイズに変更する方法と変更しない方法があります。
以降、複写の場合は移動と読み替えてください。

移動先のレイヤ縮尺のサイズに変更して移動する手順
1.「移動-平行」メニューを選択します。
2.処理モードを現レイヤにします。
 現レイヤとすると、指定したレイヤに移動します。
 同レイヤとすると、図が属するレイヤの中での移動になります。
3.属性表示ボックスのレイヤ番号に、移動先レイヤ番号を指定します。
4.移動したい図を選択します。
5.基準点と移動点に同じ位置を指定するとレイヤのみが移動します。

図のサイズを変更せずに移動する手順 【Ver.1~Ver.24】
1.「移動-レイヤ」メニューを選択します。
2.レイヤ16分割画面で移動元レイヤ(黄色枠)を指定します。
3.移動先レイヤ(赤色枠)を指定します。
4.OKボタンを押します。移動元から移動先のレイヤに図が移動します。

※要素指定チェックボックスにチェックを入れるとOKボタンが要素指定ボタンに変わります。
 ボタンを押すと、作図画面に変わり移動元レイヤ内の図の一部を指定して移動できます。
※「設定-レイヤ-16分割」メニューを選択すると移動した図を確認できます。
※要素指定にチェックを入れることで、レイヤ内の一部の図形を別レイヤに移動する事ができます。

Ver.25~
1.「移動-レイヤ」メニューを選択します。
2.レイヤリストで移動元レイヤを指定し、「移動先」ボタンをクリックします。 ※
3.レイヤリストで移動先レイヤを指定します。
4.移動元から移動先のレイヤに図が移動します。

※レイヤをダブルクリックすると要素指定に移り、レイヤ内の一部の図形を別レイヤに移動する事ができます。

他の図面に複写する方法

複写手順
1.複写元と複写先の図面を開きます。
2.複写しやすいように、「ウィンドウ-並べて表示」メニューを選択し、2つの図面を左右に並べてください。
3.「複写-平行」コマンドを選択し、複写元図面内のコピーしたい図形を対角点で囲んでください。
 追加要素がある場合は追加要素の指定してください。
4.追加要素がない場合は、右クリックして基準点を指定します。
5.基準点指定後、「複写点を指定してください」のメッセージが表示されます。
 複写先の図面内の複写したい位置で左クリックします。

※複写元の図形が描かれているレイヤ番号とは違ったレイヤに複写したい場合
 基準点指定後、複写先の図面のウィンドウタイトルを左クリックしてアクティブに変えてから、
 「属性表示ボックス」のレイヤ番号を複写したいレイヤ番号に変更し、処理モードを「現レイヤ」に変更して
 複写点を指定してください。
※複写元と複写先の縮尺が異なる場合、図形サイズは複写先の縮尺のサイズで表示されます。

元の図形を 1.06 倍に拡大したい

操作手順
1.「作図-移動-拡縮」メニューを選択し 元図を対角点1,2で囲みます。
2.対角点1,2で指定した図形以外に拡大したい要素があれば、その要素をクリックして追加します。
 無ければ右クリックで確定します。
3.入力ボックスにキーボードから1.06を入力し、Enterキーを押します。 ※
4.基準点、移動点は、任意の点を指定して下さい。

※ X方向、Y方向を異なる倍率で拡縮するには、カンマで区切って倍率を指定します。
 例 : 1.2,1.3
 1つめの倍率がX方向の倍率になります。

※問題が解決しない場合は、 こちら からお問い合わせください。