検査寸法表ツール
検査寸法表ツール
概要
「検査寸法表ツール」は、CAD図面から検査表を自動作成するツールです。
図面内の複数の図形を囲んで選ぶだけで、図形ごとに寸法線属性を自動抽出し、検査表を作成します。
製造現場でもっとも人手がかかるのは検査過程です。これまでの検査は、完成品が設計どおりのサイズで、許容される誤差内(公差)に収まっているかを手作業で検査表に記入し、目視で判定していました。
「検査寸法表ツール」は、寸法値、公差を図形ごとに取得し、検査表の形式で表示します。また実際の計測値を入力すれば、可否の判定も自動で行うので、検査過程の作業効率を大幅に向上できます。
自動取得
「寸法線、記号が作図されている図形を矩形範囲で指定します。 各々の図形範囲を自動認識し、図形範囲ごとに作図されている寸法線、記号を抽出します。 寸法線一覧では、図形範囲ごとに色分けされて表示されます。
抽出対象となる寸法線種類と寸法記号
「検査寸法表ツールが認識する寸法線の種類と寸法記号は以下の内容となります。
●寸法線種類 | 長さ(水平、垂直、平行、基準、片矢)、半径、直径、角度、面取り、引出し、 |
●記号 | 仕上げ記号(旧JIS、新JIS) 幾何公差(真直度、平面度、真円度、円筒度、線の輪郭度、面の輪郭度、平行度、 直角度、傾斜度、位置度、同心度、対称度、円周振れ、全振れ) |
| |
●交差の種類 | 以下の交差種類(+-表記)、はめあい交差) |
普通公差の編集機能
普通公差に任意のテーブルを追加することができます。
また、普通公差を編集することができます。
寸法位置確認と番号作図
寸法線一覧の寸法線を選択すると、図面の寸法線の位置を確認することができます。
「番号作図」機能では、寸法線一覧の番号を寸法文字の近辺に作図します。
番号を作図するレイヤや色などは設定で細かく指定することができます。
検査・判定
測定した結果を「計測値」欄に入力すると、寸法値と公差(下)、公差(上)により判定を行い、判定結果を表示します。 NG の場合は、NG 色で表示されます。
検査表出力(EXCEL、WORD)
抽出された検査寸法線一覧の内容を
Microsoft®Excel®ファイル(XLSX 形式)、または、Microsoft®Word®ファイル(DOCX 形式)に出力します。
任意のテンプレートファイルを指定することが可能で、図面名称や図番などの図面属性情報も同時に出力することができます。
対象CADソフトウエア
● CADSUPER 2021、CADSUPER 2022
● CADSUPER Lite 2021